イラストを描いているとき、
- 自分の作品をもっと良くしたいのだけど、どこをどうしたらいいのかわからない…
- イラストを独学でこっそり周りと差をつけたい!
とお考えのみなさん!
自分の作品をセルフ添削してクオリティを高めませんか??
この記事では、イラストレーターのさいとう なおき先生が出版された『さいとうなおきのもったいない!イラスト添削講座』を使ってセルフ添削してみた結果と、この本のレビューを紹介します!
さいとうなおき先生は、プロイラストレーターであり、現在Youtuberとしても活躍しておられます。
ご自身の体験を踏まえたクリエーターに役立つ情報を惜しみなく公開してくれています。
『さいとうなおきのもったいない!イラスト添削講座』の紹介
紹介する本はこちらです。
この本は、さいとうなおき先生がYoutubeでやっている“気まぐれ添削”を1冊にまとめたものです。
絵を描く人にとって、すごくタメになる”気まぐれ添削”。
さいとう なおき先生にぜひ添削してもらいと思う人も多いかもしれませんね。
先生に添削してもらいたい人は募集要項をよく読んで応募してみましょう!
気まぐれ添削の応募数がすごいことに…
しかし、“気まぐれ添削”は大好評につき、応募数がすごいことになっています。
現在6309通のご応募があり、選ばれる確率的には1/6309です。
非常に低い確率になってしまいご応募いただく方には申し訳ないのですが、その分全力で、みなさんの参考になるような動画作りを目指します🍀 https://t.co/JcVWycaOfC
— さいとう なおき (@_NaokiSaito) July 18, 2021
6,309通…すごいですね。
2021年7月時点でこの数なので、現在もさらに増えていると推測されます。
先生もお忙しい身なので、採用されたら超ラッキー!くらいに考えておいた方がよさそうですね。
自分の作品が添削されるのをただ待つだけでなく、自分で添削してみませんか?
そこで役に立つのが、この本『さいとうなおきのもったいない!イラスト添削講座』なのです!
本のGoodポイント・もったいないポイント
ここからは本をレビューしていきます。
Goodポイント
私がこの本を活用して感じたGoodポイントは次の4つです。
- 数ある添削動画から厳選されたものが収録されている
- 辞書のように引けて自分の作品に反映させやすい
- 動画を見るよりも効率よく知識を得られる
- 見開きでビフォーアフターのイラストが載っているためわかりやすい
順番に説明していきます。
厳選された添削例が収録!あなたの悩みにマッチするものがきっとある
“気まぐれ添削”は2021年8月時点で72講座公開されていますが、その中から30作が収録されています。
実際に多くの作品を添削させていただき、とても驚いたことがあります。それは、絵を描く上でぶつかる壁や、悩むポイントは、みんな共通する部分が多いということです。
さいとうなおきのもったいない!イラスト添削講座, さいとう なおき, KADOKAWA(2021.8).
そう。絵描きがぶち当たる壁は、ざっくり分けると共通していることが多いのです。
添削例は、その作品だけにしか適用できないものではありません。
プロのイラストレーター目線から「これは絵描きにとって役に立つ!」という講座が厳選されているなぁと感じました。
「この問題、心当たりある~!」と思うものをたくさん発見できますよ!
あなたの作品にも反映させてみましょう!
動画を見るより手軽。辞書のように使える!
“気まぐれ添削”は私もよく見ていて、とても勉強になると感じています。
しかし、動画だと見るのに時間がかかってしまうので、もう一度見るのがめんどうくさいと感じることもあります。。。
また、「あの解説してくれてたのどの動画だったっけ?」と埋もれてしまうことも…
ですが、添削講座が1冊の本にまとめられたこの本は、まるで辞書のように活用できます。
ページをめくるだけで複数の講座を参照できるので、動画よりも気軽でめちゃくちゃ便利でした!
動画よりも効率よく知識を得られるので上達スピードアップ!
気まぐれ添削動画はだいたい15~30分ほどの長さがあるので、見るのにけっこう時間がかかってしまいます。
しかし、この本は1講座4ページにギュギュっとまとまっているので、全体の内容をすぐに把握できます。
全ての動画を見るにはかなり時間がかかってしまいますが(それはそれで勉強になります^^)、まずはこの本から自分に必要な部分を拾っていった方が効率よくイラストの上達につながると感じます。
見開きでビフォーアフターが載っていてわかりやすい!
こちらも、本ならではの利点ですね。
見開きで作品のビフォーアフターが載っていて「こんなに魅力アップするんだ!」と感動します。
自分の作品もちゃんと修正すれば、これくらい変われるかもしれない…とモチベーションアップにも繋がります。
もったいないポイント
Goodポイントを挙げたようにとても役立つ本ですが、もったいないと感じた点が1点あります。
それは「動画へ飛べるQRコードがあればよかった」です。
本は本、動画は動画の良さがありますよね。
とくに、修正過程を見せてくれる気まぐれ添削は、場合によっては動画の方がわかりやすいところもあるなと感じます。
ページの隅にでも、その添削動画へ飛べるQRコードがあればより便利だったかもしれないと感じました。
前著の『うまく描くの禁止』では章末にQRコードが掲載されていたので、できないことはないと思うのですが、、、何か事情があったのかもしれませんね^^;
本を頼りに実際にセルフ添削してみた
ここからは、『イラスト添削講座』本を頼りに実際にセルフ添削してみたので紹介します。
今回、セルフ添削する対象はこちらです↓

個人的には、過去最高に満足いく形で描けたものです。
これを添削していこうと思います!
浮き上がってきた修正点
今回は人物と演出について添削してみました。
すると、私のイラストには次の要素を改善することが必要であるとわかりました。
- 背景の主張が強い
- 人の立体感が弱い
- 細かい描き込みが足りない
- 目立つところがない

よく見ると、全体が均一に描かれていて注目ポイントがぶれてしまうように感じます。
背景と人物を同じピントで描いてしまっているため、メリハリのない印象になっていることが要因かもしれません。
また、この本には光と影の演出についてちょいちょい解説が出てきて、その部分を修正するとガラッと雰囲気が変わる例が出てきます。
私の絵にもそれを適用した方がより厚みのある作品になるかもしれないと思いました。
(実はこの作品、『日差し』というタイトルで制作したのですが、日差し感があまりないということに気づきました)
つまり、ボケ感と光を足してあげることによって、もう少しメリハリのある作品になるのではないかという考えです。
また、
- 目の大きさを調整
- 眉をもう少し自然に描く
- 顔に血色を足す
- 髪にツヤを足す
と、顔の情報量を上げることで、より注目してほしいポイント(顔)に視線を集めることができるかもしれないと感じました。
添削結果をもとに作品を修正してみた
実際に修正した作品がこちらになります↓

修正前と比べると、よりリアリティが出ました。
また、背景と足の方を少しぼかすことで顔に目が行くように…
左上から日差しを少し注ぐことで、温かみをプラスすることもできました。

並べてみると、かなり印象が違うことがわかりますね!
セルフ添削をしてみた感想
添削した作品は、さいとう なおき先生の”画力アッププログラム”に1ヶ月取り組み、その集大成として制作した作品でした。
描き上げたときはすごく上達を実感したし、完成後も翌日に見直し→修正もしたので大満足でした。
しかし、この『イラスト添削講座』をたよりに自分の作品を改めて見直してみると、まだまだ改善できる点が浮き彫りに…ビックリしました。
そして、修正をかけることで確実に完成度が高まったと実感できました。
常にどこか改善できるところはないかという意識で見てみると、さらにブラッシュアップできるということを学べたいい機会にもなりました。
自分の作品に何が足りないか、どうしたらいいのかヒントがたくさんちりばめられているので、これからもどんどん活用できそうです。
私は買って良かった!と思いました。
あなたももし、作品の魅力アップに悩んでいるのであれば、ぜひこの本を使ってセルフ添削してみてください。
きっと、「こうすればいいんだ!」と解決の道筋を見出すことができると思います!
以上、『さいとうなおきのもったいない!イラスト添削講座』のレビューとセルフ添削の結果でした。
参考になれば嬉しいです^^