2018年から毎年開催されている『pixiv高校生イラコン』。
毎年多くの高校生がこのイラストコンテストにチャレンジしています。
「なんだ、自分はもう高校生じゃないから関係ない」なんて思っていませんか?
それはもったいない!
たしかに応募することはできないけれど、このイラコン結果発表はプロイラストレーターからの有益すぎるコメントが満載なのです…!
これをスルーするなんて本当にもったいない。
この記事では
- 「pixiv高校生イラコン」に注目すべき理由
- 2020年以降の各イラコンのコメントから感じること
をつづっていきます。
pixiv高校生イラコンにチャレンジする方も、応募はできないけれどイラストの高みを目指したい方もぜひこの記事をご覧ください。
- 「pixiv高校生イラコン」に興味がある
- 「pixiv高校生イラコン」から学べることが知りたい
- プロが見ている評価ポイントって?
pixiv高校生イラコンに注目すべき理由
pixiv高校生イラコンに毎年注目すべき理由は次の3点です。
- 現在の高校生のイラストレベルがわかる
- 入賞作品に対する審査員のコメントが読める
- コンテスト全体の総評が読める
現在の高校生のイラストレベルがわかる
絵を描いている方なら「お絵描きSNSといえばpixiv!」と思い浮かぶくらいpixivは有名だと思います。
そんな有名なところが開催するイラコンには、たくさんの絵描き高校生が参加するわけですね。
つまり、全国の現役高校生のイラストレベルがわかります。
見ていただけるとわかりますが、現在の高校生はかなりハイレベルな技術を持っています。
not高校生の絵描きたちも同じイラスト界で自分アピールをしていかなければなりません。
自分は彼ら彼女らに自信をもって対抗できるのか―――
そんなふうに客観的に自分の立ち位置を把握できるのがpixiv高校生イラコンの魅力の1つなのです。
入賞作品に対する審査員のコメントが読める
コンテストというと、入賞作品だけが発表されるだけで終わってしまうことは意外と多いです。
ですが、このpixiv高校生イラコンは「どの作品が入賞を果たしたか」という”結果”だけではないのです。
入賞した作品に対して、現在最前線で活躍されているプロイラストレーターの方々のコメントが読めるのです。
入賞作品と比べて、自分の絵にはなにが足りないか…?といった分析が行えます。
コンテスト全体の総評が読める
審査員からのコメントは入賞作品に対するものだけではありません。
なんと、プロイラストレーターさんがコンテスト全体を通しての総評もしてくれています。
個人的には、ココが一番おもしろいというか、ためになるなぁと感じる点です。
応募作品全体を審査し終わった方のプロ目線の率直な意見を述べているものばかりなのです。
総評は絵の細かい技術に対してではなく”絵に対する取り組み方”をより重点的に述べられていて、コンテストに応募していないすべての絵描きにとって有益なものだと感じています。
pixiv高校生イラコンから取り組む課題を見つける
ここからは2020年~2022年の各pixiv高校生イラコンの総評をピックアップしていきます。
コメントから私なりに感じたことも書きました。
よりくわしくコメントが知りたい方は、リンク先の記事を読んでみてください。
2020年
- 全体的にレベルの高いコンテスト。高校生とは思えない技術力
- モチーフが被っている作品が多かった
- 「絵を通して誰に何を見てほしいのか」考える
- テーマに対する自分の気持ちや印象を乗せる
pixiv高校生イラコン2020結果発表はこちら↓
https://www.pixivision.net/ja/a/5969
個人的な感想・学びポイント
応募作品を見るとわかりますが、高校生でこのハイレベルな戦いが繰り広げられているのか……を現実を突き付けられます笑
この世界で活躍するには技術力があることが前提だと改めて感じさせられますね~。
クリエイター業界は厳しい世界ですね。だから面白いとも思いますが!
また、テーマから浮かんだモチーフをただ描くだけでなく、自分というフィルタを通して表現する。
これこそが数多の作品に埋もれずに輝くポイントですね。
目立ちたい一心で奇をてらった変化球だけを投げればいいわけでもないかな?とも感じます。
変化球すぎて、それで自分が描きたいものが描けなくなったら本末転倒ですから。
ド直球に表現するのが良くないわけではなく、そこに自分の思いさえあればきっと見る人にも通じてくれるのだと思います。
単に上手下手だけでなく、作品の意図やメッセージ性までが作品の魅力につながるということを心に留めておきたいですね。
2021年
- 分析力が高いがゆえに、絵柄の幅が減った印象
- 自信を持ち切れていない人が多い
pixiv高校生イラコン2021結果発表はこちら↓
https://www.pixivision.net/ja/a/6957
個人的な感想・学びポイント
SNSが創作活動のメイン会場になっている近年。
結果主義や承認欲求からウケのいい絵を描きがちになる傾向が浮かび上がっているのかもしれません。
世間から求められているものばかり気にしないように生きようと思いました。
そもそも、表現というのはある程度は”自我”が強くないとできないのではないでしょうか。
「自分はこう思う!」「自分とはこういう人間だ!」
そんな風に力強く主張できる絵こそ、心に響く絵なのでしょう。
2022年
- 絵柄のバリエーションが豊かだった
- テーマを自分なりに咀嚼した上で表現する描き手が多くいた
- 数をたくさん描いてきた人間が最終的に勝つ
- 得意分野がある描き手は強い
pixiv高校生イラコン2022結果発表はこちら↓
https://www.pixivision.net/ja/a/8200
個人的な感想・学びポイント
2021年で絵柄の幅が少ないというコメントが多かったからか、2022年は”自分”を出す作品が多かったようです。
私なんかが記事にするまでもなく、皆さん分析されているのですね。すばらしいです。
工夫や意図が高評価な一方で、2022年は「基礎的な力」へのコメントが見られたのが少し意外でした。
うまい魅せ方やテクニックだけ磨いても、土台となる基礎が固まっていないとどこかで成長は止まってしまうことへの注意喚起なのかもしれません。
揺るぎない力をつけるためにも、しっかりと基礎練習はしていきたいですね。
おわりに
いかがでしたか?
この記事では過去3年間のpixiv高校生イラコンの総評に着目してみました。
技術も大事ですが、やはり「自分の考えや世界観を持っている人は強い」と感じました。
表面的なイラストしか描けていないなぁと感じた方は、ぜひアート思考に触れてみてください。
絵を描く人だけでなく、現代を生きるすべての人にオススメな一冊ですが、お絵描きしている人はさらに自分の作品を深めるきっかけになるのではないかと思います!
pixiv高校生イラコンは毎年とても人気なので、2023年もきっと開催されるでしょう。
コンテストに応募できなくても、作品に活かせそうなポイントを自分なりに発見してみてくださいね!
高みを目指してまいりましょう!!