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心の領域は5つある?!|これも修行のうちレビュー

日常生活の中、私たちは無意識にいろいろなことに反応して生きています。その無意識な反応から、こんなことが起こります。

  • ストレスを溜めてイライラする…
  • あれこれ考え事をしてモヤモヤが止まらない…
  • やる気が起きない…

生きていれば誰でも経験する悩みばかりです。
できることなら、悩みに振りまわされない毎日を送りたいですよね。

今回はそんな方にオススメな本を紹介します。

ブッダの教えの本質を現代社会へ

今回、オススメしたい本はこちらです!


この本は、草薙龍瞬さんという方が書かれています。
僧侶ですが、どの宗派にも属さない方です。

そのため、仏教をもとに私たちの生活をより良くする考えや方法を書かれています。

“仏教”と聞いて「なんだ、宗教か…」と壁を作ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、この本は決して信仰を勧めたりするものではありません。

この本が狙いとするのは、これまで「仏教」と呼ばれてきた「ブッダの心の使い方」を、現代社会に使える形に洗練させて、あなた自身の快適な生活づくりに、もっと手軽に役立ててもらうこと。「神さま・仏さま」を信じるのではなく、ブッダの教えの”本質”だけをストレートに使って心を育て、それぞれの幸福を成就してもらうことです。

草薙龍瞬, これも修行のうち 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活, KADOKAWA, p.5(2016).

今から2500年前にブッダが修行をして得た「心の使い方」は、
私的には、心理学といった学問に近いのではないかなと感じます。

人は修行(練習)で変われる

この本はブッダの教えが元になった、日常でできるプチ修行(メンタルトレーニング)が用意されています。

その数、なんと50個!

“プチ”修行というだけあって1つ1つは手軽なもので、やろうと思えば誰でもできます。
これらのプチ修行に日々取り組むことで、確実にあなたの心・考え方は変わっていきます。
取り組み方によっては、人生までも変わっていくかもしれません。

心の正体がわかれば対処ができる

なぜ、メンタルトレーニングに仏教?ということですが、、

あなたは心というのがどういうものかわかりますか?

「心」があるということはわかっていても、それがどんなものか詳細に答えられる方は少ないのではないかと思います。

よく心理学やスピリチュアルなどでは、顕在意識・潜在意識といった分け方がされていますね。

一方、ブッダは心を5つの領域に分けてとらえました。

「意識・感覚・感情・思考・意欲」
(意識が反応し、感覚・感情・思考・意欲を生み出す)

どのワードも聞いたことがありますよね。
イメージしやすいと思います。

たとえば、

  • ある出来事にイラっとする(感情)
  • 過去を思い出す(思考)
  • 食べ物を味わう(感覚) など

これらが「心の領域」ということです。

アリオ
アリオ
人間が一つ一つに名称を付けただけで、どれも「心」なんだね

このように、なかなか捉えにくい「心」というものを具体的に知ることで、心への対策が視えてきます。

この本は、感覚・感情・思考・意欲の4つに章が分かれ、それぞれの修行(対策)が用意されています。
この一冊で、心にどのように向き合っていけばいいのかがわかるようになっていますよ。

また、感覚・感情・思考・意欲をそれぞれの章で解説しています。
なるほど!と思える知識がたくさん紹介されているので、これらを知るだけでも日常に変化があると思います。
この本は50個のプチ修行集という位置づけですが、1冊の読み物としてもかなり満足度が高いですよ!

本書から得た私の気づき

慢が対立を生む

数年前、ある友人との会話で、私の発言を全否定されてめっちゃくちゃ腹を立てたときがありました。
その友人に言い返すことはしませんでしたが、私は深く傷つき、それと共に怒り心頭でした。
友人と別れた後もイライラしっぱなしで、心の中で批判を並べ立てていました。

しかし、この本によるとそれは「慢」であるということです。

「あんな言い方するあの人は最低だ」
「そもそも私の間違ったこと言ってないのに…」

相手が間違っている――自分が正しい――

という考えは、私の”慢”だなと気づきました。

その相手にも”慢”があったから私を否定してきたことにも気づきました。

ようするに、慢と慢が対峙すると争いが生じるよということです。

慢で張り合おうとするリアクションは、仏教的には、根本的な間違いです。

草薙龍瞬, これも修行のうち 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活, KADOKAWA, p.144(2016).

結局、人はそれぞれ考え方が違うのだから、相手を自分の意見でねじ伏せることはできないし、そんな権利はないということですね。

私がまたこのようなシチュエーションに遭遇したときは、この本に書かれた対処法(修行)を実践してみようと思えました。
その修行が気になる方はぜひ読んでみてください♪

やる気には種類がある

私はこれまでの人生の中で、やる気を出したのはどんなときだっただろう……

一つは、受験勉強。
この学校に受かりたい!という目標があったので、それを達成するためやる気が湧いていました。
…と同時に、「落ちたらヤバイ(本当はそんなことない)」と自分で追い込んでいました。今振り返ると、その思いから湧くやる気の方が威力が強かったです。

また、大学での研究をしていたとき。
結果が出ないとやばい……と、これまた自分を崖っぷちに追い込んでに「やらなきゃ!」と意欲を急き立てていました。

私はこんなやる気の出し方しか知らなかったのです。

どちらも、期限があったのでそれが終わるまで全力で頑張ることができました。

しかし、それ以外のことになると――特に期限が設定されていないと――最初は夢を膨らましてやる気が湧いても途中で燃え尽きてしまい、何をやっても中途半端でした。

そんなことを続けてると「自分ってダメだな…」という思いからますますネガティブになってしまっていました。

しかし、この本ですごい文章を目にします。

「自由な発想」を強みとする仏教なら、「ひとつのヤル気に縛られている(執着している)のでは?」と考えます。

草薙龍瞬, これも修行のうち 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活, KADOKAWA, p.168(2016).

なんと、やる気には種類があるのです。
まさに目から鱗、私に足りない発想でした。

どんな種類のやる気があるのかというのは、ぜひこの本を読んで確認し、自分に取り入れてみてください。

この意欲の章を読んでいて、成功している人は無意識にかもしれないけれど、複数種類のやる気を上手にやりくりしているなと感じました。
夢を叶えるためにひたすら邁進しているわけではないということです。

私も、これから物事に取り組むときは、複数のやる気をうまく使っていこうと思えました。

定期的に読み返すと良さがわかる

私がこの本の良さに気づかされたのは、購入して約4年経ったときのことでした。

最初はサラ~っと読んで、分かった気になっていました。
草薙さんの前著『反応しない練習』を読んで衝撃を受けた後にこの本を読んだので、その本ほどの感動はないな~なんて思ってました(ごめんなさい)。

しかし……

この4年半の間、なにか人生で悩むとこの本『これも修行のうち。』を手に取ってしまうのです。

何度か読み返しているうちに「あれ…この本すごいぞ」と思えてきます。
私がこれまで抱いてきた悩みたちにいつでも答えてくれるのです。

読み返すたびに、自分に必要なプチ修行が変わってくるのも面白いところでした。

これからも定期的に読み返したくなる本です。

悩みの先生として、この一冊を手元に置いておくとこれからの人生とても心強いですよ!